グラグラしている乳歯、抜いても大丈夫?

乳歯が抜けた歯

こんにちは。
甲府デンタルクリニック、院長の石邊です。

お子様の乳歯がグラグラし始めると、「抜いても大丈夫かな?」と悩むことはありませんか?
今回は、乳歯を抜いてもよいタイミングや、抜く際の注意点、そして歯科医院を受診した方がよいケースについてお話しします。

生え変わりの適齢期

乳歯から永久歯への生え変わりには個人差がありますが、乳歯ごとに「生え変わりの適齢期」があります。
まずは、主な歯の生え変わり適齢期を知っておきましょう。

  • 前歯(中央):6~8歳頃
  • 前歯(横):7~9歳頃
  • 犬歯:9~12歳頃
  • 臼歯(手前):10~12歳頃
  • 臼歯(奥):10~12歳頃

抜くときの注意点

生え変わりの適齢期にグラグラしている乳歯は、基本的に抜いても問題ありません。ただし、無理に引っ張って抜くことは避けましょう。
無理に抜くと歯ぐきを傷付けたり、歯の根が折れて歯ぐきの中に残ったりすることがあります。
お子様には、舌や指で少しずつ揺らして、自然に抜けるのを待つように伝えましょう。
歯がほとんど抜けて、歯ぐきにぶら下がっている状態になった場合は、清潔な指で抜いても問題ありません。
出血した場合は、清潔なガーゼを丸めて抜けた部分に当て、しっかり噛んで止血しましょう。
出血の程度にもよりますが、およそ5分ほどで血は止まります。

歯科医院を受診すべきケース

以下のような場合は、歯科医院を受診しましょう。

  • 抜けそうなのに抜けず、食事や歯磨きのときに痛みがある
  • 乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた
  • 片側は抜けたのに、反対側がなかなか抜けない(歯は左右対称に生え変わります)
  • 永久歯が乳歯の横や裏から生えてきている
  • 乳歯が抜けてから半年以上経っても、永久歯が生えてこない
  • 乳歯がひどい虫歯になっている

乳歯が抜けた後に永久歯がなかなか生えてこない場合、顎の骨の中に埋まっていることや、遺伝や先天的な理由で永久歯が元々ないことが考えられます。その場合は小児歯科を受診し、レントゲンなどの画像検査などで確認しましょう。
また、新しく生えてきた前歯の永久歯は、先端がギザギザしていることがあります。
これは自然なことで、永久歯が生えそろい、上下の歯で食べ物を噛むうちにだんだんと丸くなっていきます。
ただし、しばらく経ってもギザギザが残っている場合は、噛み合わせに問題がある可能性があります。前歯がきちんと噛み合っていないと、奥歯に負担が掛かり、歯が割れる原因にもなるため、このような場合も歯科医院を受診することをおすすめします。

まとめ

生え変わり時期の乳歯は抜いても問題ないことがほとんどですが、抜いてもよいか迷う場合は、歯科医院を受診することをおすすめします。
当院では、怖さをやわらげるために器具の説明から行うなど、お子様の気持ちに寄り添った診療を心掛けています。
少しでもお子様のお口の中で気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

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