身体と歯を守る、クエン酸との付き合い方
こんにちは。
甲府デンタルクリニック、院長の石邊です。
暑さが続くこの時期、体力や免疫力が低下しやすく、体調管理が特に重要です。
今回は、疲労回復に効果があるといわれる「クエン酸」についてお話しします。
クエン酸の働き
クエン酸は、レモンや梅干しなどに含まれる酸っぱい成分で、エネルギーを生み出すクエン酸回路に関与し、疲労物質である乳酸を分解する役割を持っています。さらに、カルシウムや鉄、亜鉛といったミネラルの吸収を助ける効果もあります。
ただし、クエン酸は体内に蓄えることができないため、日々の食事でこまめに摂取することが大切です。
クエン酸と歯の健康
しかし、クエン酸を含む「酸」は、歯にとって注意が必要です。
通常、唾液が酸を中和してくれるため問題はありませんが、酸が強いものに長時間触れていると歯の表面のエナメル質が溶けたり、柔らかくなったりする「酸蝕歯(さんしょくし)」になる可能性があります。
酸蝕歯になると、歯が溶けて詰め物が外れたり、噛み合わせが悪化したり、知覚過敏を引き起こすことがあります。歯がしみる、艶がなくなるなどの症状が現れたら、早めにかかりつけの歯科医院に相談することをオススメします。
酸から歯を守る方法
酸性度の高い食べ物や飲み物を摂取する際には、以下の点に注意してください。
- ダラダラと飲食せず、短時間で済ませる
- 飲食後はうがいで酸を洗い流す
- ストローを使って酸が歯に直接触れないようにする
まとめ
季節の変わり目は、体調管理が重要です。
クエン酸を上手に取り入れて疲労回復を図りつつ、歯の健康を守るために酸蝕歯のリスクを回避することを心掛けましょう。
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