11月8日は「いい歯の日」口腔機能の維持について

こんにちは。
甲府デンタルクリニック院長の石邊です。
11月8日は「いい歯の日」です。
この日は、「いつまでも美味しく、そして、楽しく食事をとるために、口の中を健康に保ってもらいたい」という願いから、日本歯科医師会によって制定されました。
今回は、「いい歯の日」にちなみ、口腔機能とオーラルフレイルについてお話しします。
口腔機能について
口腔機能には主に「飲み込む」「噛む」「話す」の3つの働きがあります。
これらの機能は加齢とともに低下する傾向にあり、40代頃から徐々に衰え始めるといわれています。
口腔機能が低下すると、以下のような症状が現れることがあります。
- むせる
- 食べこぼしが増える
- 噛めない食品が増える
- 滑舌が悪くなる
このような口腔機能の衰えの初期段階を「オーラルフレイル」といいます。
オーラルフレイルを放置すると、思うように食べられなくなるだけでなく、栄養状態の悪化から筋肉が衰え、全身の健康にも悪影響を及ぼす恐れがあります。
オーラルフレイルを予防する4つのポイント
オーラルフレイルを防ぐためには、主に次の4つのポイントを意識することが大切です。
1.噛める歯を残す
歯を失う主な原因として、虫歯と歯周病があります。健康な歯を守るためには、毎日の歯磨きに加え、歯科医院での定期検診も欠かせません。万が一歯が抜けてしまった場合は、入れ歯やインプラントなどの方法で失った歯を補いましょう。
2.栄養バランスのよい食事
年齢を重ねると固いものが噛みにくくなり、柔らかい食品に偏りがちです。魚や肉、野菜などを意識して料理に取り入れ、バランスの良い食事を心掛けましょう。
3.口まわりの筋肉を鍛える
食事の際によく噛むことや、唇・舌・頬をしっかり動かして会話することは、口まわりの筋肉を鍛えるのに役立ちます。
4.喫煙・飲酒を控える
喫煙や飲酒は、虫歯や歯周病のリスクを高めます。できるだけ控えることが理想的ですが、難しい場合は量や回数を減らし、過度な喫煙・飲酒を避けましょう。
口腔機能と健康寿命
口腔機能を維持することは、以下のメリットがあります。
- 歯が多い人ほど、寿命が長くなる傾向がある
- さまざまな食べ物を美味しく楽しめる
- 姿勢や歩行が安定する
- 噛む回数が多くなり、唾液の分泌量が増えることで、唾液の自浄作用によってお口の中が清潔に保てる
- 脳が刺激され、認知症の予防にもつながる
このように口腔機能の維持は、健康寿命を延ばすことにもつながります。
オーラルフレイルを予防し、人生をより長く楽しく、健やかに過ごしましょう。
まとめ
口腔機能は、年齢を重ねるとともに衰える傾向があります。
年齢を重ねても噛める歯を残すことが、口腔機能や全身の健康を維持する上で大切です。
そのために毎日の歯磨きと、歯科医院での定期検診を続けることが大切です。
当院では、ご自身で通院するのが難しい方のために訪問歯科診療を行なっています。
「自力で歯科医院へ行くのは難しい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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