痛みや不安を知らせるための合図について
桜栄会甲府デンタルクリニック
こんにちは。
甲府デンタルクリニック、院長の石邊です。
患者様から「治療中につらくなったら手を挙げてくださいと言われますが、どのくらいで手を挙げていいの？」という質問をいただくことがあります。
今回は、どのような状況で【手を挙げてほしいのか】についてお話しします。
どちらの手を挙げるべきか？
まず、つらくなったら【左手】を挙げてください。
右手は治療を行なっている歯科医師やスタッフの手に当たる可能性があるため、【左手】で知らせてください。もし左手で合図を送ることが難しい場合は、事前にお知らせいただければ対応いたします。
どんなときに手を挙げる？
痛みを感じたとき
虫歯治療や神経部分の治療中に痛みを感じる場合があります。
麻酔が効いていても、深い部分の感染を取り除く際に痛みを感じることがあるため、痛みを感じたら迷わず手を挙げてください。痛みを感じた瞬間に手を挙げていただくことで、患者様の状態を確認しながら、治療を進めることができます。
舌の置き場が分からなくなったとき
治療中、舌をどこに置けばいいのか迷ってしまう場合も手を挙げてください。
舌の位置が不安定だと、治療器具が口腔内を傷つけるリスクがあります。治療中、注意を払っていますが、患者様から合図をいただけますと、安全な場所をお伝えできます。
お口の中に水がたまったとき
治療中に唾液や水がお口の中にたまってしまう場合があります。
このような場合も遠慮せずに手を挙げてください。治療を一時中断し、うがいの時間を確保することで快適に治療を受けられるようにいたします。
大きくお口を開けるのがつらいとき
長時間大きくお口を開けていると、顎の筋肉が疲れてしまう場合もあります。
特に顎関節症の方は、お口を開け続けるのがつらいと感じるかもしれません。その場合も無理をせず手を挙げてください。
必要に応じて休憩を入れたり、治療方法を調整したりすることができます。事前にお知らせいただければ、さらに適切な対応が可能です。
気分が悪くなったとき
治療中に気分が悪くなったり、疲れを感じたりすることがあります。
特に緊張やストレスが原因で、麻酔の刺激により血圧が下がる場合があります。体調の変化を感じましたら、遠慮せずに手を挙げてお知らせください。
無理をせず、手で合図を！
歯科治療は、お口の中で行われるため、痛みやつらさを感じても伝えるのが難しいことがあります。しかし、無理をして我慢するのではなく、手で合図を送ることで、私たちスタッフが適切な対応を取ることができます。
治療中は患者様の表情や体の反応に常に注意を払い、必要に応じてお声掛けをしていますが、患者様からの合図も重要です。治療を安心して受けられるよう、何か感じたときは必ずお知らせください。
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